Whalar Groupが語る、信頼と相互尊重を軸にしたブランドとクリエイターの協業
Whalar Groupのニール・ウォーラー氏は、ブランドとクリエイターの協業には相互尊重が重要だと語る。クリエイターが事業上のパートナーとなるなか、事業運営の体制整備や、生成AI時代における信頼の価値にも言及した。

クリエイター事業を展開するWhalar Groupの共同創業者兼共同CEO、ニール・ウォーラー氏が、ブランドとクリエイターの協業の変化を語った。Adweekの音声番組で、相互尊重や事業運営の重要性、生成AIがコンテンツ市場に及ぼす影響を取り上げた。
自社ブランドでの実践から事業を拡大
ウォーラー氏と共同創業者のジェームズ氏は、ネットショップ構築サービスのShopifyで消費者に直接販売するブランドを運営し、初期からクリエイターを活用してコンテンツ制作や販売につなげた。その経験が、ブランドとクリエイターの協業を支援する事業の基盤となった。
2016年にインフルエンサーマーケティング代理店として始まったWhalar Groupは、現在では6社からなる事業群に成長した。クリエイターが自身の支持者や影響力を基盤に、持続的な企業を築く支援にも取り組んでいる。
予測よりも実験と学習を重視
ウォーラー氏は、初期の成功を将来の正確な予測によるものとは捉えていない。自社の時計ブランドでは、素早く試し、市場の反応から学び、成果が出た取り組みに力を注いだ。
時機にも恵まれた一方、間違いを受け入れながら試行する姿勢が、形成途上の市場では固定的な事業計画に頼るよりも役立ったという。
相互尊重から事業上の協業へ
ウォーラー氏は、クリエイターマーケティングで重視されてきた「本物らしさ」よりも、相互尊重の方が有用な基準だと語る。ブランドは支持者がクリエイターを信頼する理由を理解し、クリエイターはブランドの理念と達成したい目標を理解する必要がある。
強い協業は、ブランドがすべてを管理する形と、クリエイターに全面的な自由を与える形の間にある。クリエイターは企画立案や支持者に関する知見の提供に加え、企業の持ち分を持つなど、スポンサー付き投稿を超える関係にも参加している。
事業運営の基盤と生成AI時代の信頼
支持者とのつながりや優れたアイデアだけでは、実行力の弱さを補い続けることはできない。クリエイター事業が拡大し複雑になるにつれ、専門チーム、明確な業務手順、着実な実行が持続的な事業づくりに必要になる。
ウォーラー氏は、生成AIによって個人向けに作られたコンテンツが大幅に増える一方、人々は何に注目する価値があるかを判断するため、信頼できる人やブランドを頼ると予想する。独自の視点を持たない画一的なコンテンツは、競争が特に難しくなるという見方を示した。
What this means
ブランドとクリエイターの協業では、双方が相手への理解と敬意を持ち、ブランドの管理とクリエイターの自由の間でバランスを取ることが重要になる。クリエイターは企画や顧客理解に貢献し、企業の持ち分を持つなど、より深い関係も築いている。ウォーラー氏は、事業の持続には専門チームや明確な業務手順が必要だと指摘した。また、生成AIでコンテンツが増えるほど、何に注目すべきかを選ぶ信頼できる人やブランドの価値が高まると見ている。